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基本独り言です\(^o^)/
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薪葵(*^^*)
君がお姫様なら、俺はきっと王子様になりたい魔法使いなんだろう。一人で泣く君に気まぐれのように声をかけて、キレイに着飾り城に送り出してやることは出来てもそれしか出来ない。意地悪な継母たちから救ってやるのは王子様の仕事で、魔法をかけるだけかけて無責任に放り出した俺を見てくれるなんてことはそれこそ魔法を使って貰わないといけないのに、魔法使いは俺。いくらいつも君を見てたのだと、ずっと君を助け出したかったのだと伝えたって魔法使いの言葉は儚く消えてしまう。遅くなってごめんね、王子様なら、きっと君に一番素敵な魔法をかけてくれるよ。

「違うよ、違う」

所詮タイミングを掴みかねてた薄のろ魔法使いには、君の魅力を最大限に引き出すくらいしか出来ないわけだけど。
でも知っていた?夢を見せるのはたった数時間と言ったけど、魔法に限りがあるんじゃない、俺が君を出し惜しんだだけだよ。顔も見たことない、光の中の王子様に意地悪をした俺は君を苛めていた彼女らとなんら変わりはない。それに、俺は、君に簡単に夢を見てほしくなかった。君が本当はお姫様って知らなくても、俺は君を見つけたんだよ。
見つけていたんだ。君もそうだろ?

「ねえ、聞いて」

いくら着飾ったって魔法でしかないそれより、君は美しい。

「魔法を、といて欲しい」



魔法使いは聞きたくないとばかりにその深いフードをかぶり直した。黒く長いマントを体に巻き付けたような怪しげな男に、ゆっくりと、必死に話し掛けるのは灰を被った少女―――だったお姫様。かつて魔法使いによってきらびやかに飾られた彼女は、いまはもう魔法なんてなくてもドレスに身に纏う。
その姿を苦しげに、しかし当然だと誇らしげに見つめる複雑な瞳を必死に見つめてお姫様は訴えるのだ。

「貴方にしかとけないの」







―――――――――――――





薪葵になるはずだった(笑)
なんだこれ(笑)
薪くんは、勇者にはなれても王子様にはなれないよね
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