基本独り言です\(^o^)/
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2007年7月7 日
2010/07/07/Wednesday
3年前にかいた七夕話
なんかあったのでぺたり^ω^
加筆修正ちょいちょいしなきゃな~とは思いつつほぼそのままうpしまーす
****
「7月7日といえば!」
「…ラッキーディ?」
唐突に教室に現れ叫んだ彼女ーー杉野綾花に、いつもと同じ抑揚のない声で答えたのは須桐遼その人。
それは至って日常的な光景となっていたのだが、遼の答えにKING学園高等部2年5組の面々は首を傾げた。
(((((ラッキーディ………?)))))
いやその理解不明な返答だって日常的な光景の中の一環にはなっているのだけれども。
何故毎回毎回ああも不思議な単語が出てくるのだろうと、クラスメイトは遼の構造にある意味感嘆し、一様に首を傾げた。
周りが己に注目してるというのにも関わらず、飄々として気にしない(というか気付いてない)様はかなりの大物だろう。
彼らの話は波に捉われる事無く進んでいる。
「…………ラッキー……そりゃ、確かに、7は良いとか言われるけど」
「だろ?…あ、すげ、今年ラッキーセブン三個続くんじゃん」
「………」
「すげーなーまた三個続くにはあと十年必要だぜ。逃すとイテーな」
なにが痛いのよ…!と突っ込みたい衝動を制して、これじゃ埒があかない、と綾花は話を戻す。
遼相手に最初からまともな会話を求めることは無駄に等しい。
そんな別に手に入れたくもなかった対遼の予備知識を並べて、綾花はため息を吐きそうな気分を払い、遼に向かい合った。
「で、」
「うん?」
「今日、7月7日と言えば、何の日でしょう?」
「だからラッキーデ」
「あーはいはいわかったわかったからそれは」
「わかってんなら聞くなよ」
「だからそうじゃなくて、いやだから、その、数字から離れて……」
「?」
そうよねそうね、このどこまでも無頓着で鈍感で死ぬほど頭いい馬鹿に、遠回りした私がいけないのよね。でもめげちゃ駄目よ綾花!こうして一つ一つ、常識を教えていかなくてはいけない義務があるんだから!
「………………た」
「た?」
「…七夕でしょっ!!!!」
なんでこんな非常識で非凡な奴になっちゃったんだろう、私の幼なじみは!
それを楽しんでからかったりしている綾花に、たぶん運命を恨む権利はないが。
「………あー、七夕」
「笹持ってきてる時点で気付いてくれない?」
「あ、食うんじゃねーんだ」
「陸じゃあるまいし!」
ーー陸とは、坂城陸という、KING学園高等部1年3組で生徒会書記の女子のことだ。
彼女は別名『食掃除機』として有名な暴食を誇っていて、学校を学食のレベルで決めたという大の食事好きだ。
陸ならなんでも食べるだろう。笹だろうが、雑草だろうが。
「はいこれ」
「……短冊?」
「わぁ、それは分かったんだ」
「ばっか、分かるに決まってんだろ、これだけあるんだから。何言ってんだ」
「これだけないと分からない、に百点!」
「………………何してるんだ?」
ドアの前で騒いでたのが目立ったらしい。生徒会役員の2人が話していれば注目もされるというものだ。ちなみに遼は会長で、綾花は会計である。
いつのまにか後ろには見知った顔があった。
「あら緋莢じゃない」
「…なに、騒いでるんだ、お前ら」
「ちょっとあんた聞いてよー!今日は何の日か聞いたらさー」
「……?七夕か?」
「そうそう!さすが緋莢!」
副会長牧村緋莢は、2年5組ーーつまり遼と同じクラスだ。
彼のKING学園志望理由は『校内の空調設備が完備していること』なのだから、今期の生徒会は実に濃いメンバーが揃っている。
因みに緋莢は暑がりであり、夏が嫌いだ。そして低血圧なものだから、うっかり寝起きを見たものは強靱な神経でもないかぎり、二度として緋莢を直視できないだろう。
「…それで、はい、緋莢。短冊」
「………書けって?」
書くことなんて決まってるのに?と目線だけで問われた綾花は、みんななんで願い事を迷わないのかしら、なんて外れたことを考えていた。
(個性強くて、そのくせ野望持ち過ぎな奴らね……)
「まぁ書いといてよ。生徒全員用も別にあるから、生徒会役員だけの笹だし」
「学校総勢で七夕祭りかよ」
「まぁね」
「…あの校長じゃぁなぁ」
うげ。と遼が呻いた。
やっぱりあの祭り騒ぎ大好物の校長が原因か、とうっかり思い浮べてしまった人物を急いで抹消する。
「それで、他の人はもう書いたのか?」
短冊、と緋莢は綾花に尋ねる。
あぁ、と綾花は頷き、笹を緋莢に持たせると、制服をごそごそと探って目当てのものを取り出す。
はいこれ、と緋莢に向けたのは様々な色をした数枚の、緋莢と遼が持っている紙と同じ形質のもの。
えぇと、と緋莢は一番上にある紙から読み上げていく。
ここに『プライバシーの侵害』という言葉は存在しない。
「『世界の端から端まで食い尽くしたい』…………問答無用で陸だな」
「こっちは?あー……薪ね。『やられキャラとかツッコミとか関係ない世界にいきたい』」
「………切実」
「まぁ無理だけどね」
「………させないの間違い…」
「あら、薪のした、葵のじゃない?」
「……竹島は役員じゃないだろ?なんで混じってんだ」
「え、だって、薪が可哀相じゃない。可愛い幼なじみくらい付けとかないと。」
「あいつ本当損な役だよな…………と、竹島のは……………『織姫と牽牛が、会えていますように』………………………………………………。」
…………。
一斉に無言。
「……綾花、お前のはこれか?『石油王の邸宅に乗り込み、適当な書類掴ませて、詐欺まじきに金を取り立てたい』」
「…………緋莢の当ててあげるわよ。『夏は死ねばいい』」
「………」
「………」
なんだか自分がひどく汚れた物体に見えるのは何故だろうと、今更痛む胸もないはずなのだが、遠くを見つめることしかできない。
「………………私教室戻るわ」
「……そうしとけ」
ふら、と立ち去った綾花を最後まで見届けることなく、緋莢は教室の中に入る。
と、笹を持ったままだったことに気付いたが、今更だと思い適当にロッカーの上に置いた。
そしていつのまにか先に教室に入り、自分の席に座って突っ伏している遼のもとに行く。
「バ会長、書いたか?」
「………は?なに……て、あぁ、短冊か」
『バ』がついてることは気にしない。原則気にしないのが一番だ。
「ほら」
ぺら、と緋莢に紙を渡すと、すぐさままた元の体勢となる。
休み時間もあとちょっと。
だからって遼を起こそうとする気は湧いてこないのだが。
「あぁ、じゃ、これ綾花に渡しとく」
「…………ん、よろし………あ、」
え、と思う前に紙を奪い取られる。
勢い良く字を消していくのを覗き込んで、擦れていたがなんとか読めたその文の意味に頭を捻った。
「須桐どうした?なんか変なこと書いたのか」
よく分からなくて、尋ねるとギッと睨まれた。
赤い顔で。
「てめ、見てんなよなんでもねーよただ字間違えてたんだよ見んな忘れろ何も言うな!!」
そういいながら書き込まれていくのは、先程とはあからさまに違う文章。
「え、あ、はぁ」
訳が分からないまま、書き直された短冊を受け取る。
果たして何の意味が有ったのだろう、さっきのは。
遼を見るとまた突っ伏していて、もうこれ以上いても無駄そうだった。
予鈴が鳴って、人のざわめきも一層強くなる。
そのうちに教師がきて、教卓にたち、号令をかけ、ちょうど本鈴が鳴る。
その間も、緋莢は思考を巡らしたままだ。
書き直された願いは『平和な日々』。
実にらしい、のだけれど。
(『2017年の今日も幸せでありますように』……て、どういうことだ?)
***
なんだこの乱文。
風邪で咳き込む中、勢いで仕上げました。
陸とか緋莢とか薪とか葵とか、わからないキャラばっかで申し訳ありません。
事故満足ばんざーいです。
自己満足ね。事故してどうする。
ようは、恥ずかしい遼くんのお話。
ずっとずっと、このままいれたらいいと思ってるんですよ。
私も思ってます。
そして遼くんは寝呆けてしまったんですね。
ではここまでお付き合い頂きどーもでーす!
*******
後書きまであった爆笑wwwwwwwww
このころ直くんいないから華麗にスルーなのかな・・・ううん?まぁKING学園に直くんいるか怪しいよね。七夕すきです。
「7月7日といえば!」
「…ラッキーディ?」
唐突に教室に現れ叫んだ彼女ーー杉野綾花に、いつもと同じ抑揚のない声で答えたのは須桐遼その人。
それは至って日常的な光景となっていたのだが、遼の答えにKING学園高等部2年5組の面々は首を傾げた。
(((((ラッキーディ………?)))))
いやその理解不明な返答だって日常的な光景の中の一環にはなっているのだけれども。
何故毎回毎回ああも不思議な単語が出てくるのだろうと、クラスメイトは遼の構造にある意味感嘆し、一様に首を傾げた。
周りが己に注目してるというのにも関わらず、飄々として気にしない(というか気付いてない)様はかなりの大物だろう。
彼らの話は波に捉われる事無く進んでいる。
「…………ラッキー……そりゃ、確かに、7は良いとか言われるけど」
「だろ?…あ、すげ、今年ラッキーセブン三個続くんじゃん」
「………」
「すげーなーまた三個続くにはあと十年必要だぜ。逃すとイテーな」
なにが痛いのよ…!と突っ込みたい衝動を制して、これじゃ埒があかない、と綾花は話を戻す。
遼相手に最初からまともな会話を求めることは無駄に等しい。
そんな別に手に入れたくもなかった対遼の予備知識を並べて、綾花はため息を吐きそうな気分を払い、遼に向かい合った。
「で、」
「うん?」
「今日、7月7日と言えば、何の日でしょう?」
「だからラッキーデ」
「あーはいはいわかったわかったからそれは」
「わかってんなら聞くなよ」
「だからそうじゃなくて、いやだから、その、数字から離れて……」
「?」
そうよねそうね、このどこまでも無頓着で鈍感で死ぬほど頭いい馬鹿に、遠回りした私がいけないのよね。でもめげちゃ駄目よ綾花!こうして一つ一つ、常識を教えていかなくてはいけない義務があるんだから!
「………………た」
「た?」
「…七夕でしょっ!!!!」
なんでこんな非常識で非凡な奴になっちゃったんだろう、私の幼なじみは!
それを楽しんでからかったりしている綾花に、たぶん運命を恨む権利はないが。
「………あー、七夕」
「笹持ってきてる時点で気付いてくれない?」
「あ、食うんじゃねーんだ」
「陸じゃあるまいし!」
ーー陸とは、坂城陸という、KING学園高等部1年3組で生徒会書記の女子のことだ。
彼女は別名『食掃除機』として有名な暴食を誇っていて、学校を学食のレベルで決めたという大の食事好きだ。
陸ならなんでも食べるだろう。笹だろうが、雑草だろうが。
「はいこれ」
「……短冊?」
「わぁ、それは分かったんだ」
「ばっか、分かるに決まってんだろ、これだけあるんだから。何言ってんだ」
「これだけないと分からない、に百点!」
「………………何してるんだ?」
ドアの前で騒いでたのが目立ったらしい。生徒会役員の2人が話していれば注目もされるというものだ。ちなみに遼は会長で、綾花は会計である。
いつのまにか後ろには見知った顔があった。
「あら緋莢じゃない」
「…なに、騒いでるんだ、お前ら」
「ちょっとあんた聞いてよー!今日は何の日か聞いたらさー」
「……?七夕か?」
「そうそう!さすが緋莢!」
副会長牧村緋莢は、2年5組ーーつまり遼と同じクラスだ。
彼のKING学園志望理由は『校内の空調設備が完備していること』なのだから、今期の生徒会は実に濃いメンバーが揃っている。
因みに緋莢は暑がりであり、夏が嫌いだ。そして低血圧なものだから、うっかり寝起きを見たものは強靱な神経でもないかぎり、二度として緋莢を直視できないだろう。
「…それで、はい、緋莢。短冊」
「………書けって?」
書くことなんて決まってるのに?と目線だけで問われた綾花は、みんななんで願い事を迷わないのかしら、なんて外れたことを考えていた。
(個性強くて、そのくせ野望持ち過ぎな奴らね……)
「まぁ書いといてよ。生徒全員用も別にあるから、生徒会役員だけの笹だし」
「学校総勢で七夕祭りかよ」
「まぁね」
「…あの校長じゃぁなぁ」
うげ。と遼が呻いた。
やっぱりあの祭り騒ぎ大好物の校長が原因か、とうっかり思い浮べてしまった人物を急いで抹消する。
「それで、他の人はもう書いたのか?」
短冊、と緋莢は綾花に尋ねる。
あぁ、と綾花は頷き、笹を緋莢に持たせると、制服をごそごそと探って目当てのものを取り出す。
はいこれ、と緋莢に向けたのは様々な色をした数枚の、緋莢と遼が持っている紙と同じ形質のもの。
えぇと、と緋莢は一番上にある紙から読み上げていく。
ここに『プライバシーの侵害』という言葉は存在しない。
「『世界の端から端まで食い尽くしたい』…………問答無用で陸だな」
「こっちは?あー……薪ね。『やられキャラとかツッコミとか関係ない世界にいきたい』」
「………切実」
「まぁ無理だけどね」
「………させないの間違い…」
「あら、薪のした、葵のじゃない?」
「……竹島は役員じゃないだろ?なんで混じってんだ」
「え、だって、薪が可哀相じゃない。可愛い幼なじみくらい付けとかないと。」
「あいつ本当損な役だよな…………と、竹島のは……………『織姫と牽牛が、会えていますように』………………………………………………。」
…………。
一斉に無言。
「……綾花、お前のはこれか?『石油王の邸宅に乗り込み、適当な書類掴ませて、詐欺まじきに金を取り立てたい』」
「…………緋莢の当ててあげるわよ。『夏は死ねばいい』」
「………」
「………」
なんだか自分がひどく汚れた物体に見えるのは何故だろうと、今更痛む胸もないはずなのだが、遠くを見つめることしかできない。
「………………私教室戻るわ」
「……そうしとけ」
ふら、と立ち去った綾花を最後まで見届けることなく、緋莢は教室の中に入る。
と、笹を持ったままだったことに気付いたが、今更だと思い適当にロッカーの上に置いた。
そしていつのまにか先に教室に入り、自分の席に座って突っ伏している遼のもとに行く。
「バ会長、書いたか?」
「………は?なに……て、あぁ、短冊か」
『バ』がついてることは気にしない。原則気にしないのが一番だ。
「ほら」
ぺら、と緋莢に紙を渡すと、すぐさままた元の体勢となる。
休み時間もあとちょっと。
だからって遼を起こそうとする気は湧いてこないのだが。
「あぁ、じゃ、これ綾花に渡しとく」
「…………ん、よろし………あ、」
え、と思う前に紙を奪い取られる。
勢い良く字を消していくのを覗き込んで、擦れていたがなんとか読めたその文の意味に頭を捻った。
「須桐どうした?なんか変なこと書いたのか」
よく分からなくて、尋ねるとギッと睨まれた。
赤い顔で。
「てめ、見てんなよなんでもねーよただ字間違えてたんだよ見んな忘れろ何も言うな!!」
そういいながら書き込まれていくのは、先程とはあからさまに違う文章。
「え、あ、はぁ」
訳が分からないまま、書き直された短冊を受け取る。
果たして何の意味が有ったのだろう、さっきのは。
遼を見るとまた突っ伏していて、もうこれ以上いても無駄そうだった。
予鈴が鳴って、人のざわめきも一層強くなる。
そのうちに教師がきて、教卓にたち、号令をかけ、ちょうど本鈴が鳴る。
その間も、緋莢は思考を巡らしたままだ。
書き直された願いは『平和な日々』。
実にらしい、のだけれど。
(『2017年の今日も幸せでありますように』……て、どういうことだ?)
***
なんだこの乱文。
風邪で咳き込む中、勢いで仕上げました。
陸とか緋莢とか薪とか葵とか、わからないキャラばっかで申し訳ありません。
事故満足ばんざーいです。
自己満足ね。事故してどうする。
ようは、恥ずかしい遼くんのお話。
ずっとずっと、このままいれたらいいと思ってるんですよ。
私も思ってます。
そして遼くんは寝呆けてしまったんですね。
ではここまでお付き合い頂きどーもでーす!
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後書きまであった爆笑wwwwwwwww
このころ直くんいないから華麗にスルーなのかな・・・ううん?まぁKING学園に直くんいるか怪しいよね。七夕すきです。
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